100年つづく住宅展示場 もくもく村
GOOD DESIGN AWARD 2022年度受賞
奇跡のような「完全無添加」素材の家 ちょっとだけ、体験してみませんか?

応募概要

100年続く住宅展示場もくもく村

もくもく村は、千葉県君津市に位置する5,500坪の敷地に、 築24年から築4年まで合計7棟の住宅を展示している。

日本の住宅平均寿命が約30年と言われている中で、 「質の良い住宅を建てきちんと手入れをしながら 100年以上大切に住み続ける」 価値観を根付かせることを目指している。

GOOD DESIGN 
審査委員の評価

住宅展示場が常にお手入れの場所になったりとかその中で建物の作り方を解説してくれたりしていてここに何度となく通うことで持続的な家のあり方を知れる新しい住宅展示場。
ここに子供と一緒に来ると自分でDIYできたり、漆喰を自分で塗る体験ができたりする。一度家を作ったら終わりではなく家に手を加えていったり、メンテナンスすることを楽しむ存在にしているロングライフデザインが素晴らしい。

デザインのポイント

1

経年進化する家の展示

もくもく村で展示する住宅は維持管理と増改築を通じて、経年進化させ続けている。例えば、築24年のログハウスは、組木で補修し増築をしてオープンキッチン化したり、玄関に災害時避難機能を付加している。それに加え、多機能リビングの増築は、現在進行中で、施工の様子やサステナブルな建材を見せることで、見学者や施主が自身の家を将来的に進化させるイメージを抱けるようにしている。

築24年の家をリフォームして
進化していく姿を展示

2

家を建てた後も
休日に「里帰り」できる空間

敷地内にはカワニナや蛍が自生するビオトープや、動物広場、遊戯場、花壇や野菜畑など、四季の変化や生き物の成長に直に触れられる施設を配し、見学者のみならず施主家族の休日レジャーのために開放している。さらに、子供料理教室などのイベントを開催することで施主家族が積極的に遊びに来られる機会を設けている。

子供料理教室

カワニナや蛍が自生する
ビオトープ

四季の変化や生き物の成長に
直に触れられる施設

3

見学者と施主家族・
従業員のコミュニティ

もくもく村は一年を通じ、既存の施主家族と新規見学者の両方が参加するイベントを開催することで、家に長く住み続けるための工夫や価値を共有できるコミュニティを形成している。例えば、子供料理教室に付随した施主や従業員との相談会を開くことで、新規見学者は、しっくいや無垢材などのサステナブル素材で建てられた家はメンテナンスの負担が少なく、数十年以上住み続けるのが容易である点を学ぶことができる。

デザインの成果

100年以上大切に住み続ける
価値観と方法の共有

「施主の方々から話を聞いて、もくもく村の家は金銭的にも心理的にも負担なく、長期間メンテナンスを続けられることがわかった。」

もくもく村が家の
経年進化を実現させる

「もくもく村を見て自分の家のリフォーム計画を練ることができた。
計画を実行する際にもアドバイスを受けることができた。」

次世代に家と
価値観を受け継ぐ

「子供が我が家を気に入っているし、自信を持って受け継げる家だと思う。子供と一緒に壁のしっくいの塗り直しを楽しんでいる。」