山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

無添加の家のメリットとデメリット

2024年07月15日

「伴天風水」創設者の山根維随です。
無添加の家のメリットとデメリットについて説明します。

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現代社会において、健康志向や環境保護の意識が高まる中で、無添加の家への関心が増しています。
無添加の家とは、化学物質を極力使用せず、自然素材を使って建築された住宅のことです。
この記事では、無添加の家のメリットとデメリットについて詳しく解説し、その魅力と注意点を探ります。

◆無添加の家のメリット

健康への配慮
無添加の家の最大のメリットは、健康に優しいという点です。通常の住宅では、接着剤や塗料、防腐剤などに含まれる化学物質が空気中に放出されることがあり、これが室内空気汚染の原因となります。
無添加の家では、こうした化学物質の使用を極力避け、自然素材を用いることで、室内環境を健康的に保つことができます。
これにより、アレルギーや喘息、シックハウス症候群といった健康問題を予防する効果が期待できます。

環境への配慮
無添加の家は、環境にも優しいです。建築に使われる木材や自然素材は、再生可能な資源であり、化石燃料の使用を減らすことができます。
また、無添加の家はエネルギー効率が高い設計が多く、断熱材や自然換気システムの利用により、冷暖房のエネルギー消費を抑えることができます。これにより、二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。

長寿命
無添加の家は、一般的に長寿命です。
自然素材は時間とともに味わいを増し、経年変化による劣化が少ないのが特徴です。
特に、日本の伝統的な木造建築では、適切なメンテナンスを行えば、数百年にわたって使用されることがあります。
このため、無添加の家は世代を超えて住み続けることができる資産価値の高い住宅と言えます。

独特の快適性
無添加の家は、独特の快適性を提供します。自然素材の持つ調湿効果により、室内の湿度が適切に保たれ、快適な居住空間を作り出します。
また、木材や漆喰などの素材は、触感や香りが良く、心地よい空間を提供します。これにより、ストレスの軽減やリラクゼーション効果が期待できます。

◆無添加の家のデメリット

コスト
無添加の家の最大のデメリットは、コストが高いことです。
自然素材は化学製品に比べて高価であり、また、その加工や施工にも手間がかかります。
さらに、無添加の家は職人の技術が求められるため、人件費も高くなります。
このため、無添加の家の建築費用は、一般的な住宅に比べて高額になることが多いです。

メンテナンス
無添加の家は、適切なメンテナンスが求められます。自然素材は、環境の影響を受けやすく、定期的な手入れが必要です。
例えば、木材は定期的な防腐処理や塗装が必要ですし、漆喰の壁も時折の補修が求められます。
これにより、ランニングコストがかかることがデメリットとなります。

施工の難しさ
無添加の家の施工は、技術的に難しいことが多いです。
自然素材の扱いには専門的な知識と技術が求められ、施工ミスが発生しやすいです。
また、自然素材は均一性に欠けるため、施工時に調整が必要となることが多いです。
このため、無添加の家を建築する際には、経験豊富な職人や工務店を選ぶことが重要です。

デザインの制約
無添加の家は、素材の特性上、デザインに制約が生じることがあります。
例えば、木材や漆喰はモダンなデザインよりも伝統的なデザインに適しているため、現代的なデザインを求める場合には工夫が必要です。
また、自然素材の色や質感に限りがあるため、好みのデザインに合わせることが難しい場合もあります。

◆まとめ
無添加の家は、健康と環境に優しい住まいであり、長寿命で独特の快適性を提供するという多くのメリットがあります。
しかし、コストやメンテナンス、施工の難しさ、デザインの制約といったデメリットも存在します。
無添加の家を検討する際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、自分のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが重要です。

無添加の家は、自然と調和しながら健康的で快適な生活を提供する魅力的な選択肢です。
しかし、その特性を理解し、適切なメンテナンスとコスト管理を行うことで、初めてその真価を発揮します。
将来的な健康と環境への投資として、無添加の家を考えてみる価値は大いにあります。

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以上が無添加の家のメリットとデメリットになります。

もっと詳しくお知りになりたい方は、もくもく村のモデルハウスの見学会にご参加ください。

https://www.mokumoku-mura.com/reservation/

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。